販売図面の作り方と、記載項目のチェックリスト
販売図面は業者間で最初に見られる一枚です。情報の抜けは問い合わせの取りこぼしに、表示の誤りは規約違反に直結します。実務で押さえるべき項目を種別ごとに整理しました。
種別ごとの必須項目
| 種別 | 特に落としやすい項目 |
|---|---|
| 中古戸建 | 土地・建物それぞれの面積、私道負担の有無と面積、接道の幅員と方位、建築確認番号 |
| 中古マンション | 専有面積(壁芯か内法か)、管理費・修繕積立金、総戸数、管理形態、バルコニー面積 |
| 土地 | 用途地域、建蔽率・容積率、地目、都市計画区域の別、セットバックの要否 |
| 収益 | 年間想定収入、表面利回り、現況の入居状況、レントロールの有無 |
| 賃貸 | 賃料・共益費・敷金・礼金、入居可能日、更新料、保証会社の要否 |
すべての種別で共通して必要なもの
- 取引態様 — 売主・代理・媒介(仲介)の別。省略できません。
- 取扱会社の表示 — 商号、免許証番号、所在地、連絡先。
- 交通 — 最寄駅と徒歩分数。道路距離80mにつき1分として算出し、端数は切り上げます。
- 価格 — 消費税の扱いを明示します。
表示規約でつまずきやすい点
不動産広告は宅地建物取引業法に加えて、「不動産の表示に関する公正競争規約」の規制を受けます。販売図面もこの対象です。実務で問題になりやすいのは次のあたりです。
「新築」と書ける条件
建築後1年未満で、かつ未入居のものに限られます。築1年を過ぎたものや一度入居があったものは「新築」と表示できません。
徒歩分数の算出
道路距離80mを1分として計算し、1分未満の端数は切り上げます。直線距離ではありません。信号や踏切の待ち時間は加味しない一方、坂道や階段を無視した実態と乖離する表示は避けるべきです。
おとり広告の禁止
すでに成約した物件、実際には取引する意思のない物件、存在しない物件の掲載は禁止されています。掲載を続ける場合は、情報が現況と合っているかを定期的に確認してください。
断定的な表現
「完璧」「絶対」「日本一」といった最上級表現や、根拠のない断定は原則として使えません。「駅前」「閑静な住宅街」なども、実態と合っているかが問われます。
マイソクメーカーは入力内容をこれらの観点で自動チェックし、抵触しそうな箇所を作成中に指摘します。ただし最終的な広告表現の責任は掲載する宅地建物取引業者にあります。チェックはあくまで見落としを減らすための補助としてお使いください。
レイアウトの選び方
販売図面のレイアウトは、読み手が誰かで選びます。
- 業者間で回すもの — 情報密度を優先します。写真より数値と条件が主役です。
- エンドユーザーに渡すもの — 写真を大きく取り、余白を残します。専門用語は補足を添えます。
- 高額帯・一点もの — 明朝体と余白で落ち着かせます。文字を詰め込みません。
マイソクメーカーでは、種別ごとに専用の骨格を用意したうえで、レイアウト・配色・書体の相性が良い組み合わせだけを250種以上収録しています。テンプレート一覧から選べます。